当サイトでは、サラブレッドの牝系全体を見通しやすくするため、3つの段階に分けて牝系図を見ていくこととします。すなわち、「18世紀以前の牝系図」、「19世紀の牝系図」、「20世紀以降の牝系図」の3種類に分けて考えます。 18世紀以前の牝系図では、ブルース・ロウ先生の定めたファミリーナンバーを基本としつつ、更に1740〜1750年頃に分岐したグループごとに細分化して考えます。例えば、1号族はA分枝、B分枝、C分枝の3グループに分かれます。2号族はA〜Jまでの10グループに分かれます。16号族はA分枝のみが存在します。 18世紀以前の牝系図の末端に位置する繁殖牝馬は19世紀の牝系図に続いていくことになりますが、その中でも特に20世紀以降まで直系の子孫が続いているものを「牝群の始祖」と呼ぶことにします。 牝群の始祖を頂点として19世紀の牝系図を構成する一つ一つのグループを牝群と呼ぶこととし、全ての牝群に通し番号を与えます。例えば、1号族のB分枝の第8群は[1B8]、9号族のF分枝の第1群は[9F1]のように表記します。 19世紀の牝系図の末端に位置して20世紀以降の牝系図の頂点となる繁殖牝馬を「牝系(狭義)の始祖」と呼ぶことにします。牝系の始祖となる牝馬の条件は、自身の生年が1900年以後で、その母の生年が1899年以前であることとします。 20世紀以降の牝系図を構成する一つ一つのグループを狭義の牝系と定義しますが、これには通し番号は付さず、始祖牝馬の名前をとって「○○系」と呼ぶこととします。現存する牝系は約3000強です。 |
現代のサラブレッドのファミリーナンバー別のおおよその構成比は以下のように推定しています。 1号族〜14% 4号族〜11% 9号族〜9% 2号族、3号族〜各7.5% 8号族〜6% 7号族、16号族〜各5% 5号族、14号族、13号族〜各4% 12号族、10号族、11号族、22号族〜各3% 6号族、23号族、19号族〜各2% 21号族、20号族〜各1% 17号族、18号族〜各0.5% その他〜2% |
[1B8] 天下の1号族の40%を占める大勢力。 [1B3] 1号族の30%を占める。ラトロワンヌを通じ発展 [9F1] 9号族の60%。メイドオブマシャムの子孫 [16A1] 16号族のほぼ全て [14B2] 14号族のほとんど。プリティポリーを通じ発展 [4B1] 4号族の35% [7A2] 7号族の70% [13B2] 13号族の90%。フリゼットを通じ発展 [10A1] 10号族のほとんど [8A3] 8号族の50% |
世界三大牝系 → ドクサ系、フリゼット系、プリティポリー系 日本三大牝系 → フロリースカップ系、アストニシメント系、ビューチフルドリーマー系 |
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